第4話 つうしん
ジュド「う、ここは……。あぁ、そうか、私この暗い部屋に軟禁されてたんだっけ。あれから、どれくらいの時間が過ぎたのだろう……。」
ジュド「!? そういえば、もうリルルが地球に到着してる時分じゃない!通信もできるはずよね。」
ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ
リルル『ちょっと、ジュド!あんたいったいどこにいるのよ!?こちとら北極中探しまわっても、あんたの体のかけらひとつ見つけられないんだけど!?』
ジュド『ちょ、ちょっとした事情があって北極から離れちゃったのよ!それより早くこっちに来て!場所は信号から特定できるでしょ!』
リルル『事情って……、あんたまさか……。』
ママ「なによ!ピーピーピーピーとうるさいわね!?」
ジュド「あ、しまった人間が!?」
ママ「昨日物置にかたづけたボールだわ。」
ジュド『とにかく早く来て!そうじゃないと私……。』
バッシ バッシ
ママ「静かになさい!!ご近所に迷惑でしょ。」
ジュド「ギュゥ」
リルル『ジュド!?どうしたの!?応答しなさい!ジュド!!」